インプラント治療の前にCTを撮る必要があるのでしょうか?|東京のインプラントならご相談ください。

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インプラント治療の前にCTを撮る必要があるのでしょうか?

安全で確実なインプラント治療を行うためには歯科用CT撮影が必要です。患者様にインプラントが適応するかを判断するためには精密な情報が必要であり、厚生労働省によるインプラント治療指針にて「安全で的確な診断とインプラント治療を行う為、CT撮影によって三次元的な診査が必要である」と記されています。
それではインプラント治療におけるCT撮影はどういったものなのか、その必要性についてご説明します。

医師からの回答

インプラント治療で顎の骨の中に埋入するインプラント体は、主にチタンという金属が使用されており、ペースメーカーや人工関節にも用いられる身体への親和性が高い材質です。
基本的に問題なくインプラント治療を受けて頂けますが、100%金属アレルギーを起こさないと言い切れないのも事実です。何故なら、インプラントを開発・販売しているメーカーによりチタンの純度は異なり、安価なインプラントには混合の物もあります。このわずかな金属に反応を起こす可能性もありますので、どのメーカーのインプラントであるか、純度の高いチタンが使用されているか歯科医に確認されるのが良いと思います。
金属アレルギーに不安な方はインプラント治療前に皮膚科でパッチテストを行われてはいかがでしょうか。
歯科材料で使用されることの多いチタン、パラジウム、ニッケル、第二水銀のアレルギー検査をされるのが有効です。

インプラント治療におけるCT撮影

CTとは、Computed Tomographyの略で、エックス線とコンピューターを用いて高度な撮影により人体を断面的に撮影した画像を撮影する方法です。撮影で得た情報を3次元画像として構築することができ、レントゲン撮影による2次元画像よりも多くの情報が得られる特徴があります。
歯科用CTは、歯科治療に必要な部位の撮影に特化しており、骨の中や歯の中など、口の中の目視できない患部まで確認することができるため、口腔顎顔面領域の撮影においてはCT撮影が最も有用な画像検査法であると言われています。
インプラント治療においては、CT撮影により、上顎、下顎の骨の3次元構造、骨内部にある神経や血管の走行、さらにはインプラント部位周囲の組織の状況が明確になるため、インプラント治療がより安全で確実に行える解析に繋がります。

インプラント治療におけるCT撮影の安全性

撮影した画像は様々な解析ソフトを用いてインプラントの位置や方向、サイズを決定することができると共に、手術中にCT撮影ができることでシュミレーションした通りの治療ができているかサージカルガイドも行える利点があります。これにより、手術時間の短縮化がはかれ、手術中の合併症の防止、より確実なインプラントの埋入が行えるのです。
エックス線やCTによる撮影を行う際、放射線被ばくについて懸念される方がいるのではないでしょうか。歯科用CTは撮影範囲が限局的であるためCT撮影時の被ばく量を低減することができます。
通常のCT撮影と比較してみましょう。腹部のCT撮影では一度につき3.1〜16.1mSv(ミリシーベルト)程度被ばくすると言われています。一方、歯科用CTではお口の中のCT撮影一度につき0.1mSv程度であり、使用する機器や撮影方法によってはそれ以下の被ばく量となる撮影も可能。0.1mSvは、飛行機で東京からニューヨークまでを往復した場合の被ばく量よりも低く、身体への影響はないと言える数値です。
以上のことから、最小限の被ばく量を考慮してもCT撮影は安全なインプラント治療に必要な診査なのです。

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